毎週、日曜日の夜は20時からNHK大河ドラマ「光る君へ」を見るのが楽しみです。
光る君へ 24話「忘れえぬ人」、25話「決意」の感想と考察を書きたいと思います。
第24話「忘れえぬ人」の感想
宋への憧れは真実か
今回はじめでは、まひろ(吉高由里子さん)と周明(松下洸平さん)が楽しく宋の言葉を勉強している場面がありました。
そこで周明が自分の利益のためにまひろに「いっしょに宋に行こう」と甘い言葉をかけ、まひろに左大臣、道長(柄本佑さん)に越前を開港するように文を書かせようとします。
ここでまひろは気づきます。周明は狙いがあって自分に接近していることを。
まひろは周明の接近に対して文を書くことを拒むと、周明の態度が変わり、まひろを殺して自分も死ぬと言います。
もしまひろに周明への恋愛感情がうまれていたらここで死なないでとなったのでしょうが、まひろは周明のその態度を叱ります。命を大事にせよと。
周明はすべてあきらめたのか、立ち去りますが、まひろに伝えます。「宋はお前が思っているような国ではない」と。
まひろは書物で知った、身分の違い関係なく試験に受かれば官職に就けるという宋の姿は実際は違うとつげられ、ショックをうけたように見えました。
まひろへの愛と恋の感情は真実か
まひろへの恋愛感情もいくつか顔をだします。一つは周明です。
最後の場面で宋のリーダーである朱に「あの女の心にはいれませんでした」と語りますが、朱は「お前の心から早く消えればいいな」と言われ、悲しい顔をします。実は周明の心にはまひろがいたのですね。
しかし、策略でまひろに近づき、避けられたのです。まひろに近づくもう一人は宣孝(佐々木蔵之介さん)です。
本当にまひろが大好きなようすでプロポーズのときのやりとりで、まひろがわたしには忘れえぬ人がいますと言ってもそれもお前の一部だからそれでよいと包み込むのです。
そのことがまひろには心地よかったようですね。道長とは向き合いすぎた。自分のすべてを好きだと言ってくれる人といっしょにになることも楽しいと思えたようです。
話のもう一つの流れは一条天皇の「忘れえぬ人」、中宮(高畑充希さん)でした。ここで無理をすることでまわりの信頼を失っていきます。
道長はどこまでも冷静なだけに一条天皇の乱心は心配になってきます。
忘れえぬ人との関係をずっと胸に持ち続けたまひろは持ち続けるのでしょうが、権力のある一条天皇はとどめることができなかったようです。
自分が知らなかったことに気づくまひろ
まひろへの周りの人たちのまひろへの愛情がまひろに伝わります。
付き人の乙丸(矢部太郎さん)はまひろを守るために生きていることを知り、友人だったさわが亡くなったことを聞きますが、まひろに精一杯書いた手紙が届けられます。
さわはまひろに比べれば学問に疎いはずでしたが、心のこもった手紙はまひろの心を動かします。
そしてまひろは「自分はわかっていなかった」と気づきます。書物で宋にあこがれていたが、周りの愛情がこんなに美しいということを感じたのではないでしょうか.。
第25話 「決意」の感想
まひろと道長の新たな人生
序盤で為時とまひろのやりとりがあります。越前の民が収めた紙について、まひろが1枚だけでもほしいといっても為時は認めません。
「この紙は民の租税 全て都に送る」と。民がそれまでの習わしで少し多めに収めても決して着服しない為時は誠実な人ですね。
そして、為時はまひろを親として愛する感情も見せます。「宣孝殿にば妻も妾もいる」「潔癖すぎるお前が傷つかぬよう」と語り、まひろを一人の人間として認めながらも心配を口にします。やさしい父だと思いました。
これからまひろは都にもどって宣孝との新しい生活が始まります。
一方、道長も左大臣としての政務の日々ですが。一条天皇が中宮への思いが高まるにつれて暴走をはじめており、舵取りが難しくなってきます。
そこで安倍晴明に「これから都には凶事がきます」「よーくよーく考えなされ」と言われます。安倍晴明はこれまでもよく現実の政の先を見抜いていたように見えます。
中宮の幸せな顔が復活するが
中盤では、中宮の幸せな顔が復活します。清少納言の「空寒み 花にまがへて散る雪に すこし春ある 心地こそすれ」の歌も詠まれ、一条天皇とともに幸せな日々に見えます。
しかし、朝廷内では一度出家した中宮を内裏にもどすということへの反感もたかまってきていました。
そこに鴨川の氾濫などまた天災があり、道長は、自分には左大臣は無理(実は帝が中宮に夢中で政に無関心なもとでは…)と一条天皇に辞表を3度書きますが、うけいれられません。
道長の「もう無理でございます」と一瞬裏返った声に気持ちがこもります。権力の座がほしいのではなく、民のための政が目標の道長がそれが無理と思うと辞表を書く。
なんともこれまでの「藤原」一族とは違う感じがしました。
まひろの結婚をつつがなく聞く道長
終盤では、左大臣道長に宣孝が「為時の娘を妻にした」とうれしそうに報告し、道長は一瞬反応しますが、それはよかったとつつがなく答えました。
宣孝は、まひろの「忘れえぬ人」が道長だと知っていて道長に伝えたのだと思います。いやらしく、また面白い人だと思います。
まひろは宣孝から左大臣に結婚の報告をしたと言ったら、なぜそんなことをと怒り出します。宣孝は「好きだから」とすぐ答えるのが色男ですね。
ドラマではまひろにとって2人目となるラブシーンで終わりました。
宣孝と紫式部が結婚した当時、宣孝は40代半ば、紫式部は20代後半で年の差は大きかったと史実にはあります。宣孝がどんどんまひろを好きになるようすが伝わっただけにひとまずよかったねと言ってあげたい思いです。
すべしが口癖の実資
帝と中宮のこれまでの前例をやぶった行動を「非難すべし」と怒りの藤原実資が登場し、となりの宋からきらオウムも「スベシ」と話しています。「すべし」は実資の口癖なんでしょうね。
実資がきれいな毛筆の字を書く場面がありました。このドラマは道長もまひろも清少納言もみんな俳優さんが自分で書かれています。あれもきっと秋山さんの文字かな?と思いました。
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