光る君へ１9話「放たれた矢」の感想と考察メモ　みじめになる伊周と信頼を高める道長

毎週、日曜日の夜は２０時からNHK大河ドラマ「光る君へ」を見るのが楽しみです。

５月１２日放送の「光る君へ」第１９話「放たれた矢」の感想と考察を書きます。

好きなドラマがあると楽しいですね

道長は関白でなく声を聞きともに考える政を選ぶ

冒頭、一条天皇（塩野瑛久さん）と道長（柄本佑さん）の話し合いの場面から始まりました。そこで一条天皇が道長に「関白になりたくないのか」と聞き、道長は「なりたくはございません」と答えます。

道長は一条天皇に、関白は貴族の会議である陣定（じんのさだめ）に出ることはできない、自分は貴族が論じ合う場にでたい、後で結果を聞く関白ではなく、意見を述べる者の顔を見、聞き、ともに考えたいと伝えます。

そのことを一条天皇もどこかうれしそうに聞き、これまでの関白とは異なるのだなと聞きます。すると道長は異なる道を歩みたいと答えました。一条天皇も道長を信頼し始めるように思いました。

父の兼家や兄の道隆が民をみなかった政（まつりごと）を自分が変えたいという思いが伝わりました。

ーー

一条天皇　これまでの関白とは随分異なるのだな

道長　　　はい。異なる道を歩みとうございます。

ーー

陣定では、道長が最高権力の座にいました。そこで、民のための減税などの決め事をすすめていきます。

これに反対したのが伊周でした。陣定の終了後に伊周は道長に先の関白に呪詛をしたのだろうと言いがかりをつけますが、道長は相手にしません。伊周の人間の小ささが描かれたと思います。

まひろが一条天皇に夢を語り天皇の心に届く

中盤で、清少納言に連れられたまひろが一条天皇にあって、自分の夢を語ります。

宋の国では身分に関係なく試験に合格すれば官職を得られる、そういう政を願っていると語りました。

ーー

まひろ　　高者　未だ必ずしも賢ならず。

下者　未だ必ずしも愚ならず。

一条天皇　身分の高い低いでは

賢者か愚者かは　はかれるな。

・・・

一条天皇　そなたの夢　覚えておこう

ーー

まひろの夢は一条天皇に届き、そのことは一条天皇から道長の耳にも入りました。このときの道長は当然まひろのことなど知らないふりをしましたが、うれしそうでした。

道長はまひろが望む政を先取りするように、力量ある為時（岸谷五朗さん）を官職につけます。

１０年間官職から外されていた為時も驚き、まひろと道長の関係があることを確信するようです。

どこまでも惨めになる伊周

落ちぶれはじめる伊周が通っていた女性を訪ねると、すでに立派の牛車がとまって誰かが家に入っていた。

そこで伊周は涙を流して、関白になれなかっらから女にまで裏切られたと落ち込みます。

そこに弟の隆家が牛車の相手を見に行こうと兄をさそい、やめておけばよいのにその相手が出てくることを待って、弓でうってしまうのです。

ーー

伊周　　関白になれなかったゆえ

女まで　俺を軽んじるのだ。

・・・

隆家　　(矢を放ち)

脅しただけだ。　当ててはおらぬ。

ーー

矢は当たりませんでしたが、そこには前の天皇だった花山院の姿があり、伊周隆家兄弟は青ざめます。

これで伊周はいよいよ失脚にむかうような来週の予告がでていました。

人間、何かで出世の道から外れることもあるでしょうが、そこから己を磨いて次の機会を待つことが大きい人間ではないか、晩年の道兼のように。関白になれなかったといって取り乱すところに伊周の人間の小ささが描かれていたように思います。言っています。

逆に身分やポストよりも政の中身が大事だった道長が関白にならなかったことも対照的で皮肉な結果だったと思いました。

清少納言が一人焼肉を想像した別の番組

今週の水曜２１時の日本テレビ系のバラエティー「上田と女が吠える夜」に「光る君へ」で清少納言を演じるファーストサマーウイカさんが出演しており、一人焼肉にいけるようになれば楽しいことが多くなると話されていました。タンを好きなだけ食べたりと笑顔で話されている姿が少し清少納言に見えてわたしは一人ギャップ萌えしました。

ちなみにわたしは自作の餃子をたくさんつくりたくさん頂きました。好きなものをたくさん頂くのは幸せですね。