毎週、日曜日の夜は21時からTBS日曜劇場の「さよならマエストロ」を見るのが楽しみでした。
さよならマエストロは3月17日に最終回を終えました。印象深かったことを書きます。
開始10分でアレとは!
はじまって間もなくの10分ほどでマエストロ・俊平(西島秀俊)と妻の志帆(石田ゆり子)が二人で話す場面がきて、マエストロが話があると切り出すと、なんとアレが登場しました。離婚届けです。俊平は離婚届けにサインして妻に手渡すのでした。
妻は音楽以外何もできない夫をずっと支え続けて、疲れていました。いまは子育ても手を離れ、好きな絵画に没頭できる喜びにあふれたようすでした。マエストロが娘の響(芦田愛菜)が音楽を再開したことを伝えると妻はうれしそうでいい感じでだっただけに、離婚となるのか!と驚きました。
しかし、それぞれが自由に生きることを尊重しあい、また必要なときに集まるというそういう関係性もあるのだなあとそれも素敵に思いました。
みんなのよいところをひきだす指導者
最後の晴見フィルの演奏では、それぞれのメンバーとマエストロとのやりとりが想起されていきます。「あなたの歌うような演奏は誰にも負けない」「思いのすべてを指揮者としてぶつけて」「誰にもならずにあなたらしく演奏して」など一人ひとりにかけた言葉がどれもメンバーを肯定し、励ますもので才能のある人は誰からもよいところを引き出せるのだなと伝わりました。
だれかを専門の分野で励ますときに豊かな内容でよいところをひきだせる指導者は素晴らしいと思いました。
ただ前述の妻・志帆との会話で、妻の描いた富士山の絵画については「素晴らしい」の言葉だけしかでないのもマエストロらしいところで、妻は「音楽家に感想を聞いたのが間違いだったわ」と話していることが対照的で、やはり音楽については雄弁になる音楽の人なのですね。
予想通りの直球のタイトル回収
最後にシュナイダー先生の要請によって自らの夢であったドイツの大きな交響楽団の指揮者の道を選ぶことを晴見フィルの仲間も応援し、マエストロを意図的に「クビ」にして送り出します。
そこで飛行機をめざすマエストロにみんなが「さよならマエストロ」と叫ぶ場面はなんとなく予想していましたが、気持ちのよいタイトル回収だと思いました。
最後に娘の響も晴見フィルに加わるいうことで親子仲良い姿に救われました。親子ともに料理が苦手ということにも笑いました。
ドラマを終えて 想像の余地を残すこと
・うたカフェのマスター・二郎(西田敏行)は若い頃に、高校生の俊平が四国から東京までオーケストラの演奏会にきたがチケットをなくして困っているのを見てチケットを手渡しているのですが、それがのちのマエストロだと気づいていないのでしょうか。
・俊平と志帆が書き上げた離婚届けを俊平が不注意でコーヒーをこぼして汚してしまい、志帆は「余分があるから大丈夫」と言います。離婚届けはやはり書き直したのでしょうか。一瞬、離婚はなくなったのかな?と思ったのですが。またこのドラマの晴見フィルの一員の古谷を演じた玉山鉄二さんは眼鏡姿でダサめの役ですが、俊平の妻の志帆に好意をもっています。俊平も最後は友として応援しているようです。やはり新たな恋ははじまるのでしょうか。
・響と大輝(宮沢氷魚)が相談を繰り返すなかで距離を縮めていきます。最後には手をつなぐようにもなります。あの二人は恋人関係になる感じでしたが、手をつないだということはそこまですすんだのでしょうか。
まあ、こういうことに答えを出さずに視聴者の想像に任せるということも楽しい作り方だと思いました。人間の前向きな姿を励ます本当に心温まるドラマでした。そして、いい人だけどどこか抜けているマエストロは西島秀俊さんが最高に似合う役だったと思い、あっぱれでした!
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