2023年7月の休日朝10時すぎに、自宅の電話に「08001236385」から電話が入りました。
女性の声で「株式会社ウッテヤ」と名乗り、「切手や電池のきれた時計など不用品はありませんか?」と聞いてきました。もう一度会社名を聞くと「株式会社ウッテヤ」か「株式会社ウッデヤ」かと名乗りました。
落ち着いて「売るものはありません」と答えると、「わかりました。失礼します」と答えられ、電話は終わりました。
知らない番号なので、こちらは名乗りませんでした。名乗らずよかったと思います。 この番号を調べると、不用品買取業者ということで、「長谷」や「ハセ」という名前でも電話をしているようです。 さらに同じ番号から「日商エステムからマンション投資の勧誘」という電話もしているようです。
「0800」は携帯電話の番号ではない
0800で始まる電話番号は、1999年7月より導入された11桁の着信課金サービスで、その電話番号契約者が 100% 通話料金を負担する電話サービスです。
仕組み的には、0120のフリーダイヤルと同じです。 携帯番号に「080」があるので、混同して携帯番号かと思う方が多いですが、080 の次に「0」が来る携帯電話の番号はありません。 「0800」からかかってくる電話番号のほとんどは、0120 番号と同じく勧誘・セールスの営業電話だけなのです。
「0800」からの電話は出ない 折り返し電話はしない 対応が最善でしょう。
大事な電話ならば留守番電話に残すはずですから。
- ネット上でも話題に 仕事中にかけてきて「ガチャっと切れた」と
今日は社長業🌀 書類作成や売上まとめてたら、080の番号で電話だったからつい出ちゃった🌀 「株式会社××です」 よく見たら0800だ👀 ××「不用品買取のご案内です。不用なものはございませんか?」 ワシ「この時間が不用ですので買取ってください😾」 ガチャって切れた。#社長ご機嫌斜め #マジいらねえ
— しいたけの謎 (@5z7BkK6WMma0FJk) June 8, 2023
- 「こんな夜遅くに」と午後10:57のツイート
なぜこんな夜遅くに電話くるの 怪しい? 08001236385わかる方教えて 間違ってかけないでください詐欺の可能性も大です
— 招き猫キン (@masami19790830) July 8, 2023
今回の業者の業務内容とは別に、不用品回収の悪徳業者に頼んで実際に起こるトラブルの例をあげます。
不用品買取業者にかかわるトラブルが多発していますので注意が必要です
「無料で回収」といっていたはずなのに「有料」
無料で回収を売りにしながら有料を言ってくる場合がよくあります。無料で引き取ってくれるものはあっても、あるものは「有料」といわれて、じゃあやめるというと態度を急変して威圧され、お金を払わされるといったトラブルが発生しています。
お金になるものをどさくさに紛れて回収
悪徳な業者はお金になるものを狙うことがあります。本来不用品回収してもらうつもりのないものまでどさくさに紛れて回収されてしまう、泥棒のような行為からトラブルになることもあります。
不法投棄されることも
回収してもらったものが、不法投棄され適切に処分されない場合もあります。個人情報があるようなものは後になって連絡が苦情の連絡が来るといったことも考えられるので気をつけましょう。
家電リサイクル法を守って処分すべきもの
『エアコン』『テレビ(ブラウン管式、液晶・プラズマ式)』『電気冷蔵庫・電気冷凍庫』『電気洗濯機・衣類乾燥機』の4品目は、家電リサイクル法の対象であり、家電メーカーは製品の回収とリサイクルの義務を負い、消費者はリサイクルに必要な費用を負担することなどが決められています。
一番安全で安いのは自治体での回収
また粗大ゴミは自治体でも回収されています。不用品の回収で一番安全、安くすむのは自治体にもっていくことです。ネットや電話で予約すれば指定した日に回収に来てくれる自治体も多いでしょう。
電話セールスは「いりません」とことわろう
いきなり電話をしてきて「不用品はないか」を聞き、「ない」と答えるとすぐに切る。これは迷惑電話です。
「ないです」としっかり言う
今回は「不用品はないです」の一言をしっかり言ったので、それで電話が終わりました。 「ないです」の一言をしっかり言うことにつきるようですね。 何かを聞き返せば、相手のペースにのってしまいます。
知らない番号にはかけ直さない
知らない電話番号からの着信はかけ直したりせず無視しましょう。
3つのワードで割って入る
もし、電話でに出た場合に業者の迷惑電話だとわかったら、相手のペースに乗らず、かまわず割ってはいりましょう。
そして次の3つのワードを発しましょう。
1、「営業の電話ですよね。営業は迷惑です」
2、「特商法はご存じですよね」
特定商取引法とは、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。
事業者が電話で勧誘を行い、申込みを受ける電話勧誘取引、電話を一旦切った後、消費者が郵便や電話等によって申込みを行う場合にも該当します。
特商法では「契約を締結させ、又は契約の申込みの撤回(契約の解除)を妨げるために、相手を威迫して困惑させること」(法第21条)で禁止行為としています。
3、「お引き取りください」 (これは電話でも使える丁寧なフレーズです
これで大体の業者は引き下がります。
事業者も特商法は知っていますので、それをだされるとそれ以上踏み込めなくなります。
特商法では、はっきりと営業・勧誘を断っているのに再び勧誘するのは違法ですよ!違反したら最悪、業務停止命令が出ますという内容ですから。これを頭に入れておきましょう。
電話応対のルールとマナーからいってその「営業」はどうなのか
今回の業者の「営業」はビジネス電話として何重もの問題があると思います。 「ビジネス電話の作法が身に付く」と売り出している『電話応対のルールとマナー』では、電話をかけるルールが書かれていますので、いくつかの内容で検証します。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー① 電話をかける前に相手の会社名、部署名、氏名を正確に調べておく
今回の業者は、相手の名前も確認せずに電話をしてきました。これは失格です。電話番号だけ目当てにかけているのでしょうか。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー② 電話がつながったら相手の名乗りの後に名乗る
今回の業者は、会社などでなく携帯電話にかけてきました。いきなり携帯にかかってきたら名乗らないのが普通です。この業者は「株式会社ウッテヤ」と最初に名乗りましたが、何の会社か見当もつきませんので、10秒ほど聞き続けることになりました。まず「不用品買取の」などまず伝えるべきでしょう。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー③ セールス電話はビジネスタイムに
今回の業者は、固定電話に休日の午前中にかけてきました。いきなり休日の自宅にかけてくるのは失格です。
何重にもルールやマナーをやぶる迷惑電話
休日の午前中というと、家族と暮らす人ならば休みをとっている時間です。こういう電話にどれだけの生産性があるのかと考えてしまいます。 こうした何重にもルールやマナーをやぶる営業電話、迷惑電話ではたしてどれほどの「成果」をあげているのでしょうか。
まともな商品を売って喜ばれる商売をしなかれば、こういうやり方では発展していかないと思います。
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