光る君へ　２３話「雪の舞うころ」　ついにあの人（！）がまひろにプロポーズ

毎週、日曜日の夜は２０時からNHK大河ドラマ「光る君へ」を見るのが楽しみです。

６月９日放送の「光る君へ」第２３話「雪の舞うころ」の感想と考察を書きます。

好きなドラマがあると楽しいですね

光る君へ　２３話「雪の舞うころ」はついに、博識でまじめで道長との若き日の恋もどちらかというとソールメイト感が強く、自分の女性としての魅力に気づいていなさそうだったまひろに、ぐいぐいと新たな恋愛の波がせまってくるような話だったと思います。

周明との自然な距離感

話の冒頭では、まひろ（吉高由里子さん）が周明（松下洸平さん）に宋への関心の視点からいろいろ質問し、周明のたいへんだった人生を知ります。周明は日本人の親に捨てられ、宋人に育てられた壮絶な過去をもっている。ここから、どんな困難も自分で切り開く強さをもっていることがうかがえます。そして、宋について知りたいの望みに答えてまひろに宋の言葉を教えはじめます。まひろの物覚えのよいことに周明も驚きます。自然な距離感印象的でした。

為時（岸谷五朗さん）もそれを遠くから見て、いい関係に見えたようで、まひろに周明といっしょになってもよいと思っていると話しました。まひろという人は、色恋には疎いようで、周明との時間も宋への憧れということだけが頭にあるようですね。

周明の目が変わったとき

話の中盤では、宋人の朱たちが、宋の朝廷の命をうけて、越前を貿易の港とする任務をもっていることが明かされ、朱から信頼をえた為時はそれを告げられ驚きます。周明もまひろとの間でその話になったときにまひろが警戒心なく、左大臣の道長のことを「あの人はやってくれないのか」と「あの人」と呼ぶ、独り言を話した。そこから周明の目が変わりました。

「あの人とは」「左大臣とどういう関係なのか」と興味をもって聞き、まひろも知り合い、親友などの宋の言葉で答えます。まひろにはそのことの意味がまったくわかってないようで、ここもまひろの面白いところだと思いました。

そこで来ないと思っていた宣孝（佐々木蔵之介さん）が登場し、まひろと周明が話しているのを見て少し機嫌悪そうでした。まひろと話すとまた笑顔になるのですが。

するどい周明は朱に、まひろが左大臣の女であるとつかんだと報告し、まひろから左大臣に文を書かせる、それによって越前が貿易港となったら、帝につかえる薬師にさせてほしいと願います。まわりは訝りますが、朱はわかったと了解します。ここから周明がまひろに接近して越前開港の作戦をはじめることになりそうです。次週の予告では周明がまひろに「一緒に宋に行こう」と話す、色仕掛けのような場面がありました。

「まだまだ生きていたい」と愛嬌見せる宣孝が最後にプロポーズ

宣孝ははっきりいってまひろに会いにきたようでした。宣孝はまひろに「会うたびに驚かせる」と話していましたが、女性としての魅力を感じ、またまひろに会うことで子育ても終わった自分も「まだまだ生きていたい」と思うようになると、思わせぶりなことを話しますが、まひろは越前の生ウニがおいしいだとか、宣孝がもってきた都の書物に興味津々だとか、宣孝の自分を見る目にまったく気づかない鈍感さですね。

そこでラスト１分で宣孝が「妻になってほしい」とプロポーズ。アップテンポのBGMでまひろは驚いているがすぐ拒否するわけでもない感じで、今週が終わりました。さてさて、視察からもどってこれを聞く為時はどんな顔をするんでしょうか。心配になりますが、私はまひろが怒ったり、いなしたりせず少し女性である自分に気づいたような顔がかわいくて印象的でした。

考察　これからまひろの恋愛感情が激しく揺さぶられるか

来週の予告では、先に書いたとおり、周明から「いっしょに宋に行こう」と表面的ですがアタックされると思われます。予告で「わたしもそういう年頃です」とまひろが話していたのは為時でしょうか。とすると、宣孝のプロポーズもまんざらではない感じかもしれません（ちなみにＮＨＫ公式の相関図には、まひろと宣孝はすでに夫婦と書かれています）

そこに今回、道長も姉に「２人の妻ではない女が心にいる。もう終わったことだが」と話しており、時々まひろのことを思い出しているようです。さあ、まひろに人生最大のモテ期到来ではないでしょうか。

「源氏物語」には主人公をめぐる恋愛が数多く描かれます。その執筆にまひろ自身が恋愛に疎いままでは書けないでしょう。このあたりから、まひろの女性としての自分の魅力を自覚していくのではないか。わたしはそう思うのです。

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