23年夏のTBS日曜劇場VIVANTが8月13日に第5話を終えました。VIVANTは、歴代日曜劇場の主役を演じた豪華キャストの共演、スケールの大きな海外ロケの多さ、伏線がはりめぐらされた謎の展開などが話題となり、絶好調です。
7月期を対象としたオリコンの最新ドラマ満足度調査(7月11~17日放送を対象)で、初回から100Pt満点中99Ptの高数値を記録し首位にランクインするなど大人気ドラマとなっています。
今回は5話で明らかになった事実、新たな伏線、ドラマを光らせる小ネタなどを書きます。
これまでも伏線や小ネタについて書いています。興味ある方はどうぞごらんください。↓ ↓
-
参考TBS日曜劇場VIVANTの伏線 乃木(堺雅人)の行動
23年夏のTBS日曜劇場VIVANTが2週目を終えました。 事前の情報がほぼ明かされず始まったドラマ。始まってみると海外ロケの多さに主役級の豪華出演者が目立ちます。 2話まできてVIVANTという謎の ...
続きを見る
-
参考TBS日曜劇場VIVANTの伏線 野崎守(阿部寛)
23年夏のTBS日曜劇場VIVANTが2週目を終えた時点で伏線だと思われることを書きます。 前回は主に主演の乃木(堺雅人)がもつ伏線について書きました。↓ ↓ 今回は、乃木のとなりでほぼ主演と言えるほ ...
続きを見る
-
参考VIVANT4話の伏線回収、新事実、新たな伏線
23年夏のTBS日曜劇場VIVANTが第4話を終え、ずいぶんと展開が進みました。現時点の伏線回収、新事実、新たな伏線を書きます。 これまでも伏線について書きました。↓ ↓ ドラマには「別 ...
続きを見る
-
参考VIVANT 小ネタ 伏線 期待 ドラムはずっといい人でいてほしい
23年夏のTBS日曜劇場VIVANTは歴代日曜劇場の主役を演じた豪華キャストの共演が話題です。そして、新たに人気を得ているキャストもいます。 愛されキャラとして急速に人気を得ているのが、主人公たちをさ ...
続きを見る
5週まで主役級人物、役所広司、二宮和也を5週まで温存
5週のポイントは、主役の乃木(堺雅人)の過去がわかること、主役級の登場人物である役所広司、二宮和也が何物かが明かされることです。
ドラマの1クール(番組の放送期間の単位で、四半期を表す)は通常は12話が多く、そうならば5話は半分近い到達点です。ここまで役所、二宮が出てこず温存されたということは今後からのドラマ後半でキーマンとして多く登場することが予想されます。
新事実 「別班」乃木の凄腕
5話でわかった新事実。乃木は幼いころバルカで両親と離れ一人になり乞食のような生活から日本人に助けられ日本にもどり、京都・舞鶴の児童施設へ移ります。
成績優秀で記憶をなくした少年時代
幼い頃の記憶を失いながら学校では成績優秀な少年時代を過ごし、青年期に偶然テレビ番組で目にした島根県のたたら製鉄の情報が自分の記憶と符合すると確信し、島根に向かう。そこで自分の伯父の乃木寛道(井上順)と出会うことができて、そこで記憶があいまいだった両親の写真と家紋を知ることができた。
現在、表向きは商社社員で内実は「別班」の一員
現在、表向きは商社の丸菱商事の会社員として生き、内実は「別班」の一員として活動する乃木は「別班」の指示を受けながら、テロ組織の「テント」の日本攻撃の情報をつかもうとしている。
「テント」の幹部アリ(山中崇)を追い詰め、そのリーダーをつきとめた。それは自分の父親(役所広司)だった。そして、その人物には息子(二宮和也)がいた。
乃木のこれまでの人生のアウトラインが明らかになってきました。
野崎が気づきはじめた乃木の凄腕
公安刑事の野崎(阿部寛)も、ずっと軽く見ていた乃木の「別班」としての正体に気づきはじめ捜査をすすめ、ドラマは野崎の視点で乃木の過去を暴いていきます。
野崎の捜査のなかで乃木の「別班」としての凄腕が明かされていきます。
第1話でバルカのザイールが乃木の前で自爆する直前に、他の銃声に紛れて気づかれないスピードで銃を撃ち返していたこと。
同じく第1話でドラムから鞄に発信機をつけられたときにすぐに不審に気づいていたことなどが、爆発地に埋もれていた野崎のカメラや、路上の監視カメラなどで次々と明らかになります。野崎はそれらの凄腕に驚き、唸ります。
また、乃木がアリの家族を人質にとってテントのリーダーを聞き出す場面では、自分の正体を現地の言葉では「VIVANT」とよぶと恐ろしい形相で明かします。第1話ではあれほど「VIVANT」の言葉を見当もつかないと、とぼけながら、その現地発音までしっかりわかっていてとぼけて、野崎を騙し続けたことも凄腕だと思いました。
伏線 「別班」はアディエル、ジャミーンを疑わず
5話では乃木が「別班」の上役の女性、櫻井(キムラ緑子)から指示をうける場面が描かれます。
「別班」上役に指示をうけて行動
ここで櫻井は、乃木がバルカで命の危険におよぶトラブルに合いながらもアディエル、ジャミーン親子との出会いを奇跡と受け止め、そういうものを引き寄せる乃木の力を評価しています。
つまり、「別班」ではアディエル、ジャミーン親子については全くノーマークであったことが明らかになったのではないか。しかし、ノーマークでいい親子だったのかが今後の伏線になるかもしれません。
新たな謎 テントのリーダーの息子は乃木の兄弟なのか
第5話の最期まで、まだ役所、二宮はでてきません。出てくるのかと思っていたら最後の数分で本格的に登場してきました。
テントの会合場面で役所、二宮が本格的に登場
この時点では視聴者は役所がテントのリーダーだとわかっています。そこでテントの会合がもたれる場面がでてくるのです。
ここで役所を中心に二宮も参加する会合で活動資金などについて話し合われます。
第1話での2人の会話の意味は
ここで注目したのは、第1話の最後でこの2人が馬に乗って登場したときのやりとりです。リーダーはこの時点では素性が分からない状態でしたが、二宮演じる青年が、役所演じる年配者に、「父さんまた悲しいことが起こりました。アディエルがあの爆発事故で亡くなりました」。と報告。年配者が「ジャミーンは?」と聞くと青年は「病院に」と。年配者はそこで「また一人にさせてしまった」と語っています。
いまの視点でこのやりとりをふりかえると、アディエルとジャミーンはこのテントの2人の知人であったことがわかります。二人はテントと関係があったのでしょうか。
そして、テントリーダー(役所)が「また一人にしてしまった」というのは、かつての自分の息子の乃木を一人にしてしまったことと重なるということではないでしょうか。
また、青年(二宮)がテントリーダーの息子であるということは、青年は乃木の兄弟ということになるのか。
アディエルとジャミーンはテントの近くにいて、アディエルは関係者なのか。
小ネタ 1、ドラムのスマホは「バルカ語」も話す
第5話では、これまでずっと野崎と敵対関係にあったバルカ警察のチンギスが、野崎たちの疑いが晴れたことから敵対関係でなくなり、野崎の指名で協力関係になった大きな変化がありました。
あれだけ恐ろしかったチンギスが、コロッと「いい人」になったのも微笑ましく思いました。
ここでも野崎の頼れる相棒として活躍するドラム(富栄ドラム)はスマホで話すのですが、モンゴル語もスマホで話すことがわかりました。ささっと入力して日本語、モンゴル語で音声発信するドラムの力量の高さとそれとギャップあるかわいい仕草にまた笑わせてもらいました。
空港では現地モンゴルのエキストラさん250人がご協力してくださいました。ドラムのモンゴル語は初登場。林原さんとは別のモンゴルで有名な声優さんです!#VIVANT #VIVANTep5
— 日曜劇場『VIVANT』8/20よる9時第6話! (@TBS_VIVANT) August 13, 2023
放送後の番組公式X(Twitter)でドラムのスマホのモンゴル語で有名な声優さんだと紹介されていました。林原さんが流暢にモンゴル語を話しているのかと思っていたのですが、林原ボイスによくにていますね。
このモンゴルの声優さん、モンゴル語でのエヴァンゲリオン放送では綾波レイ役をされればよいかもですね。
小ネタ 2 堺雅人は長セリフでも絶対NGをださない
この放送の直後の日曜日の初耳学では、VIVANTの特集があり、堺雅人と阿部寛が撮影秘話などを話しました。
そこで堺雅人のこれまでの共演者の言葉として、東京03の角田晃広が「堺雅人さんは長セリフでもNGをださない。NGを出したことをみたことがない」と話していました。どんな長いセリフでもかまないし間違えないというのです。
半沢直樹でもかなり長いセリフを感情をこめて話す姿が圧巻でしたが、今回のVIVANT第5話でもありました。
乃木が、丸菱商事の同僚、河合(渡辺邦斗)に対して自分を疑ったことに謝罪をもとめる場面です。ここでは乃木のもう一人の激しい人格(「F」と表されるようです)がでてきて半沢のごとく激しく話すのです。開始9:50ほどの場面。
乃木「おい河合!おれの懲罰委員会は何時からだ」
河合「それは中止に」
乃木「おい!おれに一言あるんじゃねえか。…『あなたは同期のなかでも課長職に昇進したのが一番遅い、この先定年までいたところで役員になれる可能性はゼロ、生涯年収はたかがしれています。いえねどうしても想像してしまうんですよ。将来に絶望したあなたが、GFL社のアリさんと共謀して横領をたくらんだんじゃないか』ってお前いったよな!?。それについてなんかあんだろー!?ふつう」
河合「す、すみませんでした」
乃木「おい!!おれからもっていった通帳、パソコン、携帯、すべて1時間以内に返せ!少しでも壊れていたり1円でもなくなっていたら今度はこっちが訴えるからなー!!!」
河合「はい。。」
憎たらしかった相手に反撃して黙らせる半沢ばりの「お約束」の場面にスカッとしました。鬼気迫る乃木の長セリフがNGなしだったとするとやはり堺雅人はすごいということですね。
いよいよ物語は次週の6話以降、テントの登場人物、役所、二宮を交えて展開していくのでしょう。日曜日が楽しみです。
過去回はU-NEXTで。今なら31日間無料!↓