2023年7月中旬に「+81 70 4574 4393」から、荷物持ち帰りを伝えるSMS(ショートメール)が送られてきました。(「+81」は日本をしめす数字で最初の「0」がこれに置き換わることがあります。つまり「070 4574 4393」からのものです)
「お客*様が不在の為お'何物を持ち帰りました。こ%ちらにてご確*認ください URL・・・」
と怪しいURLを添付しています。 検索から逃れたいためでしょうか。
怪しい記号
「お客様」の「お」の後ろに「*」(アスタリスク)が入っていました。「ご確認」の確の後ろにも「*」が入っています。
「こちらにて」の「こ」の後ろに「%」が入っています。
「お荷物」と書くべきところを「荷」が「何」になっています。
これらは日本語をOCRで読み込んだ可能性があります。
これは詐欺業者のフィッシング詐欺のメールです。
7月の連休の時期に送られてきました。実際に旅先から家に荷物を送る人をねらったものでしょうか。悪質です。
詐欺SMS(ショートメール)の見分け方
佐川急便株式会社、日本郵便株式会社、ヤマト運輸株式会社では、各公式ホームページにおいて、「当社ではショートメールによる案内は行っていません」などと注意喚起しています。
ショートメールでの案内は詐欺メールです。今回のケースのように宅配業者名までないものは完全な詐欺メールです。
【佐川急便公式サイト】 佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください
【日本郵便公式サイト】 日本郵便を装った不審メール及び架空Webサイトにご注意ください。
【ヤマト運輸公式サイト】 ヤマト運輸の名前を装った「迷惑メール・電話」および「なりすましサイト」にご注意ください
対策としては絶対にURLを開かず、すぐに削除しましょう。
SMSには既読機能がないので相手が読んだかどうかを判定することはできません。しかし、送信先電話番号が使われていない場合や拒否されている場合は送り手には、送信できないことは伝わります。しかし、電話で迷惑SMSを受信したということは、送り手にその電話番号は受信可能な番号であることは伝わっていると考えられます。
最大の対応は削除することです。
SMSは既読されやすい性質を持っています。SMSは受信したときに通知が表示される設定になっていることが多く、送信した時点ですぐに相手に気づいてもらえるのが特徴です。迷惑SMSはそれをねらってのものです。
ショートメールでの荷物持ち帰り案内は完全な詐欺ですので、完全に無視するようにしましょう。
詐欺SMSのURLを踏んでしまった場合
このメールはフィッシング詐欺を狙ってのものです。
もしここでURLをクリックすれば、宅配業者に酷似したログイン画面でIDパスワードの入力を求められます。
これがフィッシング詐欺の目的なので、絶対にIDやパスワードを入れないで、すぐにそのページを閉じてください。
IDやパスワードを入力してしまった場合、不正アプリをインストールした場合
不正なサイトにIDやパスワードを入力してしまった場合は、速やかにパスワードを変更しましょう。
アンドロイドのスマホの場合は、不正なアプリがインストールされることがあります。
アンドロイドスマホのセキュリティアプリは「スマートセキュリティ powered by McAfee®」です。Google Playからのみインストールが可能です。「スマートセキュリティ powered by McAfee®」ではない「セキュリティ」を装うアプリは偽物ですのでインストールしないようにしましょう。
不正なアプリをインストールしてしまい、SMSや電話、連絡帳へのアクセス権限を与えてしまうと、犯罪者が悪用できるような状態になる危険性があります。怪しいアプリは絶対にインストールしないことが大事です。
もしインストールしてしまったらすぐに削除しましょう。そして、SMSやメール、電話などの履歴を開き、不正利用されていないかどうかを確認しましょう。
アンドロイドの場合、あらかじめ提供元が不明なアプリはインストールを許可しないよう端末側で設定を行うことができます。初期設定では「許可しない」設定になっておりますので、そのまま設定を変更しない方がよいでしょう。
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- スマートフォンにアプリをインストールする際は、Androidなら「Google Play」、iPhoneは「App Store」といった公式アプリストアからダウンロードするようにしましょう。