毎週、日曜日の夜は20時からNHK大河ドラマ「光る君へ」、21時からTBS日曜劇場の「さよならマエストロ」を見るのが楽しみです。
「さよならマエストロ」第9話でのキーワードは「運命」ではないかと思いました。
マエストロと娘が涙の和解
マエストロ、俊平(西島秀俊さん)と娘の響(芦田愛菜さん)がついに涙の和解をしました。5年前に努力の末最高の演奏ができたと喜ぶ響に、父はそれを喜びながらも、その天才的と無神経によって、「あそこはもう少し改善した方がいいよ」とアドバイスしてしまったのです。
響は最高だと思っていたところにダメ出しを感じ、音楽をやめてしまいます。マエストロもその罪を自覚し音楽をやめました。
それをお互いが誤り、和解となりました。
天才も音楽から遠ざかる時期があったことの二重奏
マエストロ、俊平が高校生のときに偶然四国で出会ったドイツの音楽家のシュナイダーも妻を亡くして音楽から遠ざかっていたときでした。しかし、若き俊平に出会い、シュナイダーも音楽への情熱を取り戻していった。マエストロ、俊平も晴見フィルの仲間と出会って音楽への情熱を取り戻したことが重なります。
遠ざかってもきっかけに出会うのは運命か
響は高校生のころ、名指揮者の娘という「アドバンテージ」ではなく、実力で「勝つ」ためだけにヴァイオリンの猛練習を続けますが、母(石田ゆり子さん)から心配され、「やりたい気持ちが出るまで休んだ方がいい」とアドバイスを受けますが聞き入れません。
「勝つ」ために必死に。そこで大会で予選を最高の演奏で突破したのに、父の心無い無邪気な一言で、父と絶縁状態になり5年がたったのがこのドラマの舞台でした。そこで俊平は晴見フィルのメンバーに出会い、音楽への情熱を取り戻す。響は晴見フィルの人たちや音楽に興味をもって急成長する天音(當真あみさん)と出会い、音楽が好きだった気持ちを取り戻す。
これらのことを運命ではないかと大輝(宮沢氷魚さん)が話すシーンがあるのですが、やはり自分が本当に好きなものには情熱を燃やすきっかけに出会える運命があるように感じました。ここでも親子の二重奏を感じられました。
勝つとか完璧ではなく成長の喜びを見られるように
話のなかで天音が前回、音楽に理解のないやり手市長の父(渕上泰史さん)の前でヴァイオリンを弾きました。その後、父は天音に何も言わなくなったそうです。その話を聞いた友達で響の弟の海(大西利空さん)は「マイナス100点から0点なら100点だよね」と喜びます。
この表現がマエストロも音楽以外何も出来なかったけど5年間で音楽以外にいろいろ世界を広げ「マイナス100点が0点になった」と喜びます。ここには完璧だけを求めるのでなく、成長そのものを喜ぶ本来の楽しい感情が描かれていると思いました。
響の母がかつて猛練習する響に「休んで、またやりたくなったらやればいい」と話していました。5年間の中断を経て、また音楽をやりたくなった。この5年の休みに意味があったことが描かれてよかったと思いました。
次回は最終回です。マエストロと響が5年の休みを終えて楽しく音楽に向き合えるようになりました。本来の音楽好きな親子の共演が楽しみです。
タイトルにある「父と私のアパッシオナート」のアパッシオナートとはイタリア語で熱情的に、激情的にという意味です。最終回で熱情的な親子の姿が描かれ、タイトルが回収されそうですね。
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