2023年10月に、私のブログの友達のRさんのブログに「スリランカ」から謎のワン切り電話が入ったことが報告されました。私は、どうもあやしいと考え、スリランカからのワン切り電話について調べ、驚きました。
結論。身に覚えのないスリランカからの電話は国際ワン切り電話詐欺です。かけ直すだけで多額の通話料をとられ、また詐欺集団に狙われる番号と認識され、ターゲットとなってしまいます。絶対にかけ直してはいけません。
「国際ワンギリ詐欺」は、スリランカを含む多くの国から
いま、なぜかスリランカから国際電話がかかってくる人が増えています。スリランカはインド南部のインド洋に浮かぶ島国です。日本からの距離はおよそ6800Km離れています。
最近、このスリランカからの番号である「+94」から始まる見知らぬ電話番号から、電話がかかり、スマホに着信履歴が残されていたという人が増えています。
スリランカから電話来てましたね pic.twitter.com/dl7efTs9qw
— 小松城主 (@Komatsu_zyousyu) November 15, 2023
またスリランカから電話きたよ
すぐ切れたけど
一回出てみたいんだが pic.twitter.com/zlU9pV9xPO— ツッコミ@こじろー (@Ken5Tsukkomi) November 15, 2023
最近スリランカから電話くるけど何でや?(_・ω・)_バァン…
— じょんちゃんねる (@dub318) November 15, 2023
これは、日本からスリランカにかけ直す人から高額な国際電話料金をスリランカの電話会社を通じて詐欺グループが手にする「国際ワンギリ詐欺」です。スリランカ以外にも、アフリカのベナンやガボン、韓国、フランスなどの国名からのものもネット上には報告されています。
何か調べたら国際電話らしく
ベナンって国からの電話だったみたい😶
こわ— 碧唯(あおい) (@loveani0815yui) July 25, 2023
これらの外国からの着信に日本から国際電話をかけると、日本の発信者が契約している携帯電話会社から高額な国際電話料金が請求されます。それが相手国の電話会社にも分配され、電話料金からキックバックを受け取る契約をしている詐欺グループが、キックバックをだまし取る目的で、海外の電話にワン切りを残して折り返しの国際電話を掛けさせるという手口です。
相手はワン切りなので
やり放題
相手はワン切りなので、こちらが電話を取らなければ料金はかかりません。この犯罪集団は自動で大量に電話をかけてワン切りするシステムを使っていると言われ、まさしくかけ直して電話に出られた側が高価な通話料を払うという仕組みです。大量にワン切りして何割かでもかけ直させて電話料金を自動的に奪うとんでもない詐欺行為です。
国際電話はスマホからワンタッチでかかり短時間でも通話料は高額
スマートフォンからの国際電話は、申し込み不要ですぐにかけることができる契約になっている場合がほとんどです。
+94から始まる着信履歴に、スマートフォンからそのままコールバックすると、ワンタッチで日本からスリランカあての国際電話をかけることになります。
しかし、電話のかけ方は同じでも、国内通話とはまったくの別料金体系なので、通話料金もはるかに高額になります。
日本からスマホでスリランカに電話した場合、それぞれの1分の料金を契約会社ごとにみるとNTTドコモは296円、KDDIは130円、ソフトバンクは298円もかかります。
すぐに切ったとしても、国際電話は30秒単位で料金が計算されるので、1秒でもつながると30秒分の料金がかかってしまいます。
+94ではじまるワン切りにかけ直すのはやめましょう
もし、不用意に「+94」からはじまる番号にかけ直してしまうと、すぐに金銭的な被害にあう可能性があります。
同時に、怪しい着信履歴に一度かけ直してしまうと、使われている電話番号だと記録され、いわゆる「カモリスト」「闇リスト」に入れられてしまい、何度も着信履歴を残されたり、怪しいフィッシングSMSが届いたりして、別の詐欺に巻き込まれる場合もあると指摘されています。
自分と無関係なスリランカからの電話に、かけ直すメリットは何一つ無いので、心当たりがなければ、たとえ興味本位でも、折返しの電話をするのは絶対にやめましょう。
海外からの電話は、海外に知り合いがいて、その相手からかかってくる可能性がある場合のみかけ直すようにしましょう。 相手も本当に話すことがある人なら留守番電話にいれるでしょうから。
何の生産性もなく、電話料金をねらうことに国際電話を使うことは本当に許しがたいことですね。(今回のイメージ写真は、20年前のやまだのイメージです💦)