2023年6月末の夕方19時すぎに、残業終わりに一緒に食事をしていた同僚のスマホに「05050500485」から電話が入りました。
「ニューロ光」から話し始めたので「ニューロ」の業者かと聞いていると、どうやら違うようで、「ニューロの割引が終わり、通常料金になるのでご案内」ということらしい。
同僚が、落ち着いて「そちらはニューロ光ですか。ソネットですか」と聞くと、「ニューロではありません。光回線のサポートをしている会社です」と答えたということ。
「ニューロでいいと思っているので、変えるつもりはない」と答えると「失礼しました」と電話は終わりました。
同僚は1年以上前にニューロ光を開通させており、割引期間は終わっていたということです。
これはニューロ光回線開通1年の客をねらって、「ニューロ」からの電話にみせかけて、詳しいことがわからない人に「安くなるから」といって回線を変えさせる迷惑電話です。
「ニューロ光」の名をだすが「ニューロ光」ではない
ネット上でも23年5月からこの番号が話題になっています。「ニューロのサポートと名乗っているネット回線業者」「NURO光からの電話と誤認させる話し方」などの内容でこの番号が話題になっています。いずれもニューロ光とは無関係な電話です。
【05050500485】は回線業者です。 曰く 光サポートセンター Nuroのサポートと名乗っている ネット回線業者 nuro光の割引が終わるから高くなると auひかりへの乗り換え
まぁIP電話の着信に出てしまうことはないと思いますが念のため着拒しておく方が良いでしょう。 — @hirecharge_H3a (@H3aHirecharge) June 27, 2023
【注意】ひかりサポートセンター050-5050-0485 NURO光からの電話と誤認させる話し方。割引が終わるけど引き続き割引できるようにします。回線も速くなります。残債はキャッシュバックします。最新のモデム←に切り替えます。担当から電話させます。 KDDIさんこんな代理店使ってたら印象悪くなりますよ
— Laurent@情報収集垢 (@laurent_163) May 26, 2023
auひかり、KDDI関係の代理店のようです。
同僚は「ニューロ光でスピードは速く、導入時に機材も設置されたのでもう交換するつもりはない」と話していました。
「全く必要がないものをいきなり携帯でセールスとは、迷惑な電話だ」と話していましたが、私も同感です。
電話セールスは「いりません」とことわろう
「ニューロ光」など、大手光回線業者と関係あるような語り方で、「安くなる」と他社に変えさせようとする。これは迷惑電話です。
「いりません」としっかり言う
今回は「変えるつもりはありませんのでいりません」の一言をしっかり言ったので、それで電話が終わりました。
「いりません」の一言をしっかり言うことにつきるようですね。
業者は「この電話で変更するとお得です」などと言ってきますが、本当にお得でいいものに変えたいのであれば、自分で家電量販店に行くなり、ネットで調べるなりすれば済むことですよね。
心の準備も予定もないときに電話だけで申し込むことはやめた方がよいでしょう。
知らない番号にはかけ直さない
知らない電話番号からの着信はかけ直したりせず無視しましょう。
3つのワードで割って入る
もし、電話でに出た場合に業者の迷惑電話だとわかったら、相手のペースに乗らず、かまわず割ってはいりましょう。
そして次の3つのワードを発しましょう。
1、「営業の電話ですよね。営業は迷惑です」
2、「特商法はご存じですよね」
特定商取引法とは、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。
事業者が電話で勧誘を行い、申込みを受ける電話勧誘取引、電話を一旦切った後、消費者が郵便や電話等によって申込みを行う場合にも該当します。
特商法では「契約を締結させ、又は契約の申込みの撤回(契約の解除)を妨げるために、相手を威迫して困惑させること」(法第21条)で禁止行為としています。
3、「お引き取りください」 (これは電話でも使える丁寧なフレーズです
これで大体の業者は引き下がります。
事業者も特商法は知っていますので、それをだされるとそれ以上踏み込めなくなります。
特商法では、はっきりと営業・勧誘を断っているのに再び勧誘するのは違法ですよ!違反したら最悪、業務停止命令が出ますという内容ですから。これを頭に入れておきましょう。
電話応対のルールとマナーからいってその「営業」はどうなのか
今回の業者の「営業」はビジネス電話として何重もの問題があると思います。
「ビジネス電話の作法が身に付く」と売り出している『電話応対のルールとマナー』では、電話をかけるルールが書かれていますので、いくつかの内容で検証します。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー① 電話をかける前に相手の会社名、部署名、氏名を正確に調べておく
今回の業者は、相手の名前も確認せずに電話をしてきました。これは失格です。電話番号だけ目当てにかけているのでしょうか。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー② 電話がつながったら相手の名乗りの後に名乗る
今回の業者は、会社などでなく携帯電話にかけてきました。いきなり携帯にかかってきたら名乗らないのが普通です。この業者は「私はニューロ光の・・・」とニューロ関連会社と見せかけた自己紹介をしました。相手に不正確なことを伝えており失格。さらに悪質です。
ビジネス電話をかけるのルールとマナー③ 携帯電話にかけるのは緊急時のみが原則
今回の業者は、携帯電話に19時以降にかけてきました。仕事中でもない時間で通勤電車内の人もいるでしょう。全く緊急でもない営業電話を携帯にかけてくるのは失格です。
何重にもルールやマナーをやぶる迷惑電話
19時以降というと、家族と暮らす人ならば夕食の準備中でもある時間です。こういう電話にどれだけの生産性があるのかと考えてしまいます。
こうした何重にもルールやマナーをやぶる営業電話、迷惑電話ではたしてどれほどの回線変更を得ているのでしょうか。またどれだけ仕事を終えている時間に携帯電話から時間を奪っているのでしょうか。
まともな商品を売って喜ばれる商売をしなかれば、こういうやり方では発展していかないと思います。
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